あしたば組合

2007.06.26中根 6月26日 助けてください!

先日より突然発生したアブラムシ対策に手を焼いています。噴霧器で葉についた虫に牛乳を直接噴射しています。牛乳の持つ粘質性の皮膜によって、アブラムシを窒息死させます。食品を使用しているため、野菜に影響のない点がメリットですが…難点は、噴射機の口が詰まりやすいことです。かといって薄め過ぎれば効果は上がりません。

他に、乾麺などにも使われている、防虫効果のある天然素材のワックス「カルワックス」を使用してみました。アブラムシを粘着質の油脂によって窒息させる方法です。ところが成果はあまり上がらずじまい。殺虫効果は見込めないようです。

他に、市販されている有機殺虫剤の素材を幾つか調べてみました。

材料はパーム油、でんぷんを使用し、油脂の粘着性と溶剤の液質により窒息させる方法がありました。

溶剤にこだわらず、テントウムシを捕獲して増やして放したら…なんて冗談で話をしていると。ありました。天敵である捕獲者の昆虫を詰め込んだ殺虫剤が。アブラムシを捕食するカゲロウの幼虫をパッケージしたものから、アブラムシに寄生し増殖する寄生バチの卵を乾燥させたもの。虫を腐食させ増殖する糸状菌を持った胞子まで。菌類まで仕掛けるわけですよ。

一種類の昆虫の大量発生は、農園近辺の生態系に影響を及ぼすことはないのか?

はたまた菌を撒くことは他の動植物を害し、バイオハザードを招き兼ねないのではないか?

有機農法のあり方について悩める今日この頃です。
記事の一覧へ戻る

Scroll