2007.08.22中根 7月29日農家が怖がる動物が、コワい物って?
農家が怖がる動物が、コワい物って?ハクビシン避けに柵を作りました。
とはいっても、テグスを回しただけの心もとないもの・・・( ・(ェ)・)
実は、前回中根実施時(7月22日招かざるお客サマ参照)に、ボランティアさんから出たアイディアのひとつに、ひもを張ってみたら・・・という案がありました。
そこで、せめて動物にも見えないテグスを張ってみよう(泥棒避けにもそんなのあるし)と、前回終了後に苦肉の策で仕掛けてみたもの。一本ではきれいに回らず、結果的に三本張ることになりました。

これが驚異的な効果を発揮しました!
テグス防御壁を張った直後から、ハクビシンが荒しに来た様子は全くありません!!

とうもろこし、もう落ちてません!

枝にちゃぁんとなってますー!o(゜∇゜*o)~♪
動物避けにはこれまで様々な対策がなされてきました。
農家の方のお話によると、とうもろこしが鳩に狙われた際、上空から見えるようにと四方にオレンジ色のネットを張り巡らし、箱状に囲んだ。ところがとうもろこしの成長等の影響か、ネットが地面から数cm上がったところ、その穴から入り込まれてしまったそうです。
また、山林に近い地域では、畑の作物がイノシシに狙われた際、どんな工夫をしても彼らは臆することなくやってきた。そこで、全体を囲む防御壁を作ろうということになりました。木材を使用し、1m程の仕切りを設置。ところが彼らは、ぴょんと軽々飛んで越えてしまう。
そこで、2mもの高さに変えてみました!人すら上るのに苦悩する高さです。60cm程の高さのイノシシにとっては、威圧感すら感じるでしょう。・・・ところが設置翌日、やっぱり畑は荒らされている。何故だろうとその夜、遠目に様子を伺ってみました。
すると、その晩もやってきたイノシシ。
壁を見上げ、周囲を見渡し、困ってトコトコ引き返していきました。
と、ピタッと止まって振り返り、名残惜しそうに見つめていましたが
・・・・・・何を思ったか全力で向かっていき、
・・・・飛んだ!?
助走をつけて飛んで行ったのです。常識外れの脚力の持ち主!!
これには農家のおじさんも頭を抱えました。安価な素材のトタン板で壁を作ったお宅では、その日の夜には体当たりで壁を吹っ飛ばされてしまったというので、素も子もありません。
そこで、とある人は1mの木製防御壁、これに手前に斜めになるよう、細長い板を取り付けて見ました。と、これが、来ないのです。何日経ってもイノシシが入ってきた形跡はありません。その日からピタッと被害が止みました。秘訣は、錯覚が与えた効果。壁沿いで上を見上げたイノシシには、斜めになった板の角度が計算できなかったようです。その壁は高くに伸びる、大きな大きな城壁にも見えたのでしょう。
ハクビシンにとっても見えない紐はそんなに怖いものかしらと、私、撮影のため?とうもろこしの枝の間へと侵入してみました(-_☆)
これは・・・怖いかも(^o^;)
ハクビシンの気持ちになってみると、一段越えて触れのけぞって二段目に触れ、もがいて頭を起こすと三段目に引っかかる。見えていたら、くぐってしまえば済むものですが、見えない恐怖は不安と混乱を招き、狩りをする意欲を消失させ、保身のため退去せざるを得なかったのかもしれません。
小さな工夫で、大きな効果を。採れない畑から、収穫を。全てはボランティア継続のため。今後も、鳥獣害の物理的忌避等、トコトン無農薬で人と土にやさしい農業を行なってまいりましょう。
ところで、カラスに見えにくく狙われないと謳っていた黒玉すいか、ブラックボールが・・・突かれているんですが?
本来見つからないはずのもの・・・ですから、それも見なかったことに。突かれたものだけ、除去。コンテナハウスの傍に隠しておきました。
